※この記事は、過去のレース結果をまとめたデータ記事です。馬券の購入は20歳以上、無理のない範囲でお楽しみください。
2026年11月1日(日)は、秋の中距離王者を決める天皇賞(秋)(G1・東京 芝2000m)です。自作の競馬予想AIのために集めているデータ(JRAの公式サイトなどから集めたもの)から、過去の天皇賞(秋)の結果を集計しました。人気・前走・レース間隔・年齢・枠・騎手の切り口で、どんな馬が来ているのかをまとめます。
集計の中心は過去10年(2016〜2025年)です。参考として、16年分(2010〜2025年)の数字も一部載せています。
結論:天皇賞(秋)のデータで分かった5つのこと
- 1番人気が過去10年で7勝(勝率70%・単勝回収率163%)。勝ち馬は10年すべて3番人気以内
- 前走からの間隔が「中10週以上」の馬が10年で8勝。毎日王冠など秋の前哨戦を使った馬は、勝ちが1回だけ
- 6歳以上は10年で3着が1回だけ(37頭)。中心は3〜5歳
- 3歳馬は10頭で3勝。前走が日本ダービーの馬は5頭で3勝・3着以内4回
- ルメール騎手は10回乗って6勝。8枠は10年で3着が1回だけ
天皇賞(秋)はどんなレース?
- コース:東京競馬場の芝2000m。スタートしてすぐに2コーナーがあり、外側の枠は位置を取りにくいと言われる
- 出走馬:春のG1(大阪杯・宝塚記念・安田記念など)を走ったトップクラスの古馬に、日本ダービーを走った3歳馬が加わる
- 特徴:ジャパンカップ・有馬記念へと続く「秋の古馬三冠」の1戦目。実力馬が順当に勝ちやすいレース
過去10年の結果
| 年 | 1着(人気) | 2着(人気) | 3着(人気) | 3連単 |
|---|---|---|---|---|
| 2025 | マスカレードボール(1) | ミュージアムマイル(3) | ジャスティンパレス(8) | 15,860円 |
| 2024 | ドウデュース(2) | タスティエーラ(9) | ホウオウビスケッツ(8) | 397,100円 |
| 2023 | イクイノックス(1) | ジャスティンパレス(6) | プログノーシス(3) | 6,960円 |
| 2022 | イクイノックス(1) | パンサラッサ(7) | ダノンベルーガ(4) | 23,370円 |
| 2021 | エフフォーリア(3) | コントレイル(1) | グランアレグリア(2) | 2,040円 |
| 2020 | アーモンドアイ(1) | フィエールマン(5) | クロノジェネシス(2) | 4,130円 |
| 2019 | アーモンドアイ(1) | ダノンプレミアム(3) | アエロリット(6) | 8,860円 |
| 2018 | レイデオロ(2) | サングレーザー(4) | キセキ(6) | 24,230円 |
| 2017 | キタサンブラック(1) | サトノクラウン(2) | レインボーライン(13) | 55,320円 |
| 2016 | モーリス(1) | リアルスティール(7) | ステファノス(6) | 32,400円 |
アーモンドアイ、イクイノックスなどの名馬が並び、1着はほぼ人気馬です。3連単が10万円を超えたのは10年で2024年の1回だけ。菊花賞のように3着に人気薄が来る年はありますが、全体としては堅く決まりやすいG1です。
人気別の成績
| 人気 | 成績(1-2-3-着外) | 勝率 | 3着以内率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 7-1-0-2 | 70.0% | 80.0% | 163% | 102% |
| 2番人気 | 2-1-2-5 | 20.0% | 50.0% | 69% | 77% |
| 3番人気 | 1-2-1-6 | 10.0% | 40.0% | 34% | 82% |
| 4〜6番人気 | 0-3-4-23 | 0.0% | 23.3% | 0% | 65% |
| 7〜9番人気 | 0-3-2-25 | 0.0% | 16.7% | 0% | 107% |
| 10番人気以下 | 0-0-1-53 | 0.0% | 1.9% | 0% | 11% |
- 1番人気:10回中7勝。16年分で見ても9勝・3着以内13回と、G1の中でもとくに信頼できる
- 4番人気以下:10年で1勝もしていない。ただし2・3着には入るので、相手(2・3着の候補)として考える
- 7〜9番人気:複勝回収率107%。2024年のように、人気薄が2・3着に来ると配当が大きくはね上がる
前走からの間隔:「休み明け」の馬が強い
| 前走からの間隔 | 成績(1-2-3-着外) | 勝率 | 3着以内率 |
|---|---|---|---|
| 5週以内(秋の前哨戦など) | 1-0-4-53 | 1.7% | 8.6% |
| 6〜10週 | 1-3-1-25 | 3.3% | 16.7% |
| 11週以上(夏を休んだ馬) | 8-7-5-36 | 14.3% | 35.7% |
この表が、天皇賞(秋)でいちばん特徴的なデータです。勝ち馬10頭のうち8頭が、前走から11週以上あけていました。春のG1や日本ダービーのあと夏を休み、ここを秋の初戦にする一流馬が勝つパターンです。一方、毎日王冠やオールカマーなど、1か月前の前哨戦を使ってきた馬は、58頭で1勝(2018年レイデオロ)だけでした。
前走のレース別の成績
| 前走 | 成績(1-2-3-着外) | 勝率 | 3着以内率 |
|---|---|---|---|
| 日本ダービー | 3-0-1-1 | 60.0% | 80.0% |
| 安田記念 | 2-2-1-3 | 25.0% | 62.5% |
| 宝塚記念 | 3-2-3-15 | 13.0% | 34.8% |
| 札幌記念 | 1-2-1-15 | 5.3% | 21.1% |
| オールカマー | 1-0-0-15 | 6.2% | 6.2% |
| 毎日王冠 | 0-0-4-28 | 0.0% | 12.5% |
| 京都大賞典 | 0-0-0-8 | 0.0% | 0.0% |
| 新潟記念 | 0-0-0-9 | 0.0% | 0.0% |
- 日本ダービー組:5頭で3勝(2021年エフフォーリア、2022年イクイノックス、2025年マスカレードボール)。ダービーで3着以内だった3頭は3頭とも勝っている
- 安田記念・宝塚記念組:春のG1組が中心。宝塚記念は着順が悪くても勝つことがある(2017年キタサンブラックは前走9着、2024年ドウデュースは前走6着)
- 毎日王冠組:出走数は最多の32頭だが、10年で勝ちなし。3着が4回なので、3着候補まで
年齢・性別の成績
| 年齢 | 成績(1-2-3-着外) | 勝率 | 3着以内率 |
|---|---|---|---|
| 3歳 | 3-1-1-5 | 30.0% | 50.0% |
| 4歳 | 3-6-4-35 | 6.2% | 27.1% |
| 5歳 | 4-3-4-38 | 8.2% | 22.4% |
| 6歳以上 | 0-0-1-36 | 0.0% | 2.7% |
6歳以上は37頭で3着が1回(2025年ジャスティンパレス)だけです。反対に、3歳馬は出走数こそ少ないものの、10頭で3勝しています。牝馬は17頭で2勝(2019・2020年のアーモンドアイ)・3着以内5回で、牡馬と比べて見劣りしません。
枠順・位置取りの成績
| 枠 | 成績(1-2-3-着外) | 勝率 | 3着以内率 |
|---|---|---|---|
| 1枠 | 1-2-0-10 | 7.7% | 23.1% |
| 2枠 | 0-1-0-15 | 0.0% | 6.2% |
| 3枠 | 1-1-3-12 | 5.9% | 29.4% |
| 4枠 | 4-0-1-13 | 22.2% | 27.8% |
| 5枠 | 2-2-2-13 | 10.5% | 31.6% |
| 6枠 | 1-3-1-14 | 5.3% | 26.3% |
| 7枠 | 1-1-2-17 | 4.8% | 19.0% |
| 8枠 | 0-0-1-20 | 0.0% | 4.8% |
スタート直後にコーナーがあるコースらしく、8枠は21頭で3着が1回だけと苦戦しています。勝ち馬は4枠(4勝)・5枠(2勝)の真ん中あたりに多く出ています。
最後のコーナーを何番手で回ったかで見ると、4〜6番手の馬が10年で5勝(勝率17.9%)といちばん良い成績でした。前すぎず後ろすぎない、好位で運べる馬が有利です。後ろから11番手以下で回った馬の勝ちは、2024年のドウデュースだけです。
騎手・血統
- ルメール騎手:10年で10回乗って6勝(2018・2019・2020・2022・2023・2025年)。単勝回収率127%
- 川田将雅騎手:10回で勝ちはないが、3着以内は5回(3着4回)。相手候補として外せない
- 父ディープインパクト:42頭で0勝・2着6回。菊花賞では主役だった血統が、天皇賞(秋)では「2着までの血統」になっている
騎手と回収率の関係は、騎手別の回収率ランキングの記事でも詳しく調べています。
データから作った「天皇賞(秋)チェックリスト」
ここまでのデータをまとめると、勝ち馬の候補は次の条件に当てはまる馬です。出走馬と枠順が決まったら、1頭ずつ当てはめてみてください。
- □ 3番人気以内(過去10年の勝ち馬はすべて)
- □ 前走から11週以上あいている(夏を休んで、ここが秋の初戦)
- □ 3〜5歳(6歳以上は3着が1回だけ)
- □ 前走が日本ダービー・安田記念・宝塚記念
- □ 8枠ではない
- □ 騎手がルメール騎手なら、さらに評価を上げる
2・3着の候補は少し広げて、4〜9番人気や、毎日王冠で3着以内だった馬まで入れておくと、2024年のような波乱にも対応しやすくなります。
データを見るときの注意
- 数が少ない:1年に1回のレースなので、10年分でも勝ち馬は10頭だけ。アーモンドアイ・イクイノックスが2勝ずつしているように、同じ馬の成績が数字に大きく影響している
- 「休み明け」は使われ方の変化でもある:最近は一流馬ほど前哨戦を使わずにG1へ直行する傾向がある。データの差は、馬の「格」の差でもある
- 馬場の状態:2017年は不良馬場で、13番人気が3着に入った。雨が降ったら、人気薄にもチャンスが広がる
「過去の傾向がそのまま続くとは限らない」という点は、6番人気の単勝は本当に儲かる?の記事でも検証しています。データはあくまで「当たりやすい形」を知るための材料として使ってください。
まとめ
- 1番人気は過去10年で7勝。勝ち馬はすべて3番人気以内で、堅く決まりやすい
- 勝ち馬10頭のうち8頭が「前走から11週以上」。毎日王冠組は勝ちなし
- 日本ダービー組の3歳馬が強く、6歳以上は苦戦
- ルメール騎手は10回で6勝。8枠は3着1回だけ
秋のG1は毎週こうしたデータ記事を出していく予定です。次はエリザベス女王杯のデータをまとめます。
データで競馬を考えるのが好きな方は、データ分析の本も参考になります。

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