※この記事は、過去のレース結果をまとめたデータ記事です。馬券の購入は20歳以上、無理のない範囲でお楽しみください。
2026年10月25日(日)は、3歳馬の三冠レースの最後、菊花賞(G1・京都 芝3000m)です。自作の競馬予想AIのために集めているデータ(JRAの公式サイトなどから集めたもの)から、過去の菊花賞の結果を集計しました。人気・枠・位置取り・前走・騎手・血統の6つの切り口で、どんな馬が来ているのかをまとめます。
集計の中心は過去10年(2016〜2025年)です。参考として、16年分(2010〜2025年)の数字も一部載せています。なお、2021年と2022年は京都競馬場の工事のため、阪神競馬場で行われました。
結論:菊花賞のデータで分かった5つのこと
- 1番人気は過去10年で4勝・3着以内6回。ただし2〜3番人気は1着か2着の極端な成績
- 勝ち馬は16年すべて、4コーナーで8番手以内。4コーナーで11番手以下だった馬は10年で1頭も勝っていない
- 前走が神戸新聞杯なら3着以内だった馬だけ。神戸新聞杯で4着以下だった馬は、10年で3着が1回だけ
- ルメール騎手は過去10年で9回乗って5勝(3着以内7回)
- 1枠は過去10年で3着以内なし。3着以内が多いのは7枠
菊花賞はどんなレース?
菊花賞は、皐月賞・日本ダービーに続く3歳三冠レースの最後の1つです。距離は芝3000mで、3歳馬にとっては初めて走る長い距離になる馬がほとんどです。
- コース:京都競馬場の芝・外回りを使う3000m。スタートしてすぐに3コーナーの坂を上り下りし、コースを1周半して、もう一度その坂を越える
- ポイント:坂を2回越えるので、スタミナと、長い距離でも折り合える(騎手の指示どおりに落ち着いて走れる)ことが大切
- 出走馬:フルゲートは18頭。秋のトライアル(神戸新聞杯・セントライト記念)から来る馬と、夏の条件戦を勝ち上がってきた馬が混ざる
過去10年の結果
| 年 | 1着(人気) | 2着(人気) | 3着(人気) | 3連単 |
|---|---|---|---|---|
| 2025 | エネルジコ(1) | エリキング(2) | エキサイトバイオ(13) | 140,270円 |
| 2024 | アーバンシック(2) | ヘデントール(4) | アドマイヤテラ(6) | 19,390円 |
| 2023 | ドゥレッツァ(4) | タスティエーラ(2) | ソールオリエンス(1) | 12,380円 |
| 2022 | アスクビクターモア(2) | ボルドグフーシュ(7) | ジャスティンパレス(4) | 30,010円 |
| 2021 | タイトルホルダー(4) | オーソクレース(3) | ディヴァインラヴ(6) | 79,560円 |
| 2020 | コントレイル(1) | アリストテレス(4) | サトノフラッグ(5) | 8,740円 |
| 2019 | ワールドプレミア(3) | サトノルークス(8) | ヴェロックス(1) | 23,510円 |
| 2018 | フィエールマン(7) | エタリオウ(2) | ユーキャンスマイル(10) | 100,590円 |
| 2017 | キセキ(1) | クリンチャー(10) | ポポカテペトル(13) | 559,700円 |
| 2016 | サトノダイヤモンド(1) | レインボーライン(9) | エアスピネル(6) | 69,380円 |
勝ち馬は10年すべて7番人気以内です。一方で3着には10番人気以下が3回来ていて、3連単が10万円を超えた年が3回(2017・2018・2025年)あります。「1着は人気馬、3着に穴馬」という形が多いレースです。
人気別の成績
| 人気 | 成績(1-2-3-着外) | 勝率 | 3着以内率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 4-0-2-4 | 40.0% | 60.0% | 117% | 87% |
| 2番人気 | 2-3-0-5 | 20.0% | 50.0% | 78% | 83% |
| 3番人気 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% | 65% | 39% |
| 4〜6番人気 | 2-2-5-21 | 6.7% | 30.0% | 51% | 105% |
| 7〜9番人気 | 1-3-0-26 | 3.3% | 13.3% | 48% | 54% |
| 10番人気以下 | 0-1-3-85 | 0.0% | 4.5% | 0% | 41% |
- 1番人気:4勝で、単勝回収率も117%。3000mという特殊な距離でも、実力馬がそのまま勝つことが多い
- 4〜6番人気:3着が5回と多く、複勝回収率は105%。ワイドや3連複のヒモ(2・3着の候補)として狙いやすいゾーン
- 10番人気以下:勝ちはないが、3着は3回。荒れるときは、ほとんどが3着に人気薄が入るパターン
16年分(2010〜2025年)で見ても、1番人気は7勝・3着以内11回(3着以内率68.8%)と安定しています。
枠順別の成績
| 枠 | 成績(1-2-3-着外) | 勝率 | 3着以内率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 0-0-0-20 | 0.0% | 0.0% | 0% |
| 2枠 | 3-2-0-15 | 15.0% | 25.0% | 80% |
| 3枠 | 1-0-0-19 | 5.0% | 5.0% | 9% |
| 4枠 | 0-1-1-18 | 0.0% | 10.0% | 38% |
| 5枠 | 1-2-1-16 | 5.0% | 20.0% | 52% |
| 6枠 | 1-1-1-17 | 5.0% | 15.0% | 72% |
| 7枠 | 3-2-5-19 | 10.3% | 34.5% | 140% |
| 8枠 | 1-2-2-25 | 3.3% | 16.7% | 49% |
3000mは距離が長いので、スタート直後の位置取りの影響は短距離ほど大きくありません。それでも、1枠は過去10年で3着以内が0回、7枠は3着以内が10回と、はっきり差が出ています。ただし、枠ごとの数は20〜30頭と少ないので、「1枠だから消し」と決めつけるより、迷ったときの判断材料くらいに使うのがおすすめです。
位置取り(4コーナーの順位)別の成績
レース中の位置取りは「逃げ・先行・差し・追い込み」で分けることが多いですが、ここでは分かりやすく、最後のコーナー(4コーナー)を何番手で回ったかで分けました。
| 4コーナーの順位 | 成績(1-2-3-着外) | 勝率 | 3着以内率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|
| 1〜3番手 | 4-1-3-27 | 11.4% | 22.9% | 124% |
| 4〜6番手 | 5-4-4-21 | 14.7% | 38.2% | 101% |
| 7〜10番手 | 1-4-2-33 | 2.5% | 17.5% | 47% |
| 11番手以下 | 0-1-1-68 | 0.0% | 2.9% | 12% |
この表が、菊花賞でいちばんはっきりした傾向です。過去10年の勝ち馬は、すべて4コーナーを7番手以内で回っていました(16年分で見ても、すべて8番手以内)。4コーナーで11番手以下だった馬は、10年で70頭いて、3着以内は2頭だけです。
3000mの長いレースでも、最後の直線だけで大きく差を詰めるのは難しく、2周目の坂の下りから早めに前に取りついた馬が勝っています。予想するときは、各馬が「前のほうで競馬ができるか」「ゴールまで長く脚を使えるか」を見ておくと良さそうです。
前走のレース別の成績
| 前走 | 成績(1-2-3-着外) | 勝率 | 3着以内率 |
|---|---|---|---|
| 神戸新聞杯で3着以内 | 4-3-2-17 | 15.4% | 34.6% |
| 神戸新聞杯で4着以下 | 0-0-1-34 | 0.0% | 2.9% |
| セントライト記念で3着以内 | 2-2-2-16 | 9.1% | 27.3% |
| セントライト記念で4着以下 | 1-1-0-16 | 5.6% | 11.1% |
| 2勝・3勝クラスで1着 | 1-2-4-33 | 2.5% | 17.5% |
| 2勝・3勝クラスで2着以下 | 0-0-0-10 | 0.0% | 0.0% |
| そのほかの重賞・オープン | 2-2-1-23 | 7.1% | 17.9% |
- 神戸新聞杯組は「着順」が大事:3着以内なら3着以内率34.6%。4着以下だった馬は35頭中、3着が1回だけ
- セントライト記念組は着順が悪くても来ることがある:2021年のタイトルホルダーは、前走13着から逃げ切り勝ち
- 夏の条件戦を勝ってきた馬:勝ったのは2023年のドゥレッツァ(前走3勝クラス1着)だけだが、3着は4回。3着の穴候補になりやすい
- そのほか:2018年のフィエールマン(前走ラジオNIKKEI賞)、2025年のエネルジコ(前走新潟記念)のように、トライアルを使わずに勝つ馬も出てきている
騎手:ルメール騎手が圧倒的
| 騎手 | 成績(1-2-3-着外) | 勝率 | 3着以内率 | 単勝回収率 |
|---|---|---|---|---|
| ルメール騎手 | 5-2-0-2 | 55.6% | 77.8% | 351% |
| そのほかの騎手 | 5-8-10-147 | 2.9% | 13.5% | 14% |
ルメール騎手は、過去10年で9回乗って5勝(2016・2018・2023・2024・2025年)。勝った5頭のうち3頭は2番人気以下で、単勝回収率は351%です。長い距離で馬を落ち着かせ、勝負どころで早めに動く乗り方が、菊花賞にとても合っていると言えます。ほかに勝った騎手は、M.デムーロ騎手、武豊騎手、福永祐一騎手、横山武史騎手、田辺裕信騎手が1勝ずつです。
騎手と回収率の関係は、騎手別の回収率ランキングの記事でも詳しく調べています。
血統:父ディープインパクト・ドゥラメンテが中心
| 父 | 成績(1-2-3-着外) | 勝率 | 3着以内率 |
|---|---|---|---|
| ディープインパクト | 5-1-3-14 | 21.7% | 39.1% |
| ドゥラメンテ | 3-0-0-5 | 37.5% | 37.5% |
| エピファネイア | 0-2-1-6 | 0.0% | 33.3% |
| キングカメハメハ | 0-0-2-6 | 0.0% | 25.0% |
| ステイゴールド | 0-2-0-8 | 0.0% | 20.0% |
| キズナ | 0-1-0-10 | 0.0% | 9.1% |
| ハーツクライ | 0-0-0-13 | 0.0% | 0.0% |
過去10年で勝った10頭のうち、8頭が父ディープインパクトかドゥラメンテでした。ディープインパクトの子どもはもう出走していないので、これからはドゥラメンテの子ども(2021年タイトルホルダー、2023年ドゥレッツァ、2025年エネルジコ)に注目です。一方、長い距離に強いイメージのあるハーツクライの子どもは、10年で13頭走って3着以内がありません。
データから作った「菊花賞チェックリスト」
ここまでのデータをまとめると、勝ち馬の候補は次の条件に当てはまる馬です。出走馬と枠順が決まったら、1頭ずつ当てはめてみてください。
- □ 7番人気以内(過去10年の勝ち馬はすべて)
- □ これまでのレースで、前のほうの位置(4コーナー7番手以内)で競馬ができている
- □ 前走が神戸新聞杯なら3着以内、2勝・3勝クラスなら1着
- □ 1枠ではない(過去10年で3着以内なし)
- □ 騎手がルメール騎手なら、さらに評価を上げる
そして、2・3着の候補は少し広げて、4〜6番人気や、夏の条件戦を勝ち上がってきた馬を入れておくと、3着に人気薄が来る年にも対応しやすくなります。
データを見るときの注意
- 数が少ない:菊花賞は1年に1回なので、10年分でも勝ち馬は10頭だけ。1〜2頭の違いで数字が大きく変わる
- 会場が違う年がある:2021・2022年は阪神競馬場で行われた。コースの形が違うので、京都の傾向とは分けて考えたほうが良い場合もある
- 馬場の状態:2017年は不良馬場で、3連単が55万円を超える大荒れだった。雨が降ったら、人気薄にもチャンスが広がる
「過去の傾向がそのまま続くとは限らない」という点は、6番人気の単勝は本当に儲かる?の記事でも検証しています。データはあくまで「当たりやすい形」を知るための材料として使ってください。
まとめ
- 1番人気は過去10年で4勝・3着以内6回。勝ち馬はすべて7番人気以内
- 勝ち馬は16年すべて4コーナー8番手以内。後ろからの追い込みは届きにくい
- 神戸新聞杯組は前走3着以内の馬だけを重視。4着以下は3着1回のみ
- ルメール騎手は9回乗って5勝。父ドゥラメンテにも注目
- 3着には人気薄が来やすく、3連単が10万円を超えた年は10年で3回
これからも、秋のG1は毎週こうしたデータ記事を出していく予定です。次は天皇賞(秋)のデータをまとめます。
データで競馬を考えるのが好きな方は、データ分析の本も参考になります。


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